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「香料」の1語、中身は何種類も? — 「無香料」との違いと、表示を読むときの3つのポイント

目次
  1. 裏面の一番下に、ぽつんと「香料」
  2. 「香料」は、ひとまとめの表示
  3. なぜ、まとめて書いてよいのか
  4. 「無香料」は、においがしないという意味ではない
  5. 棚の前で確かめる、3つのこと
  6. 確かめたことは、覚えておかなくていい

裏面の一番下に、ぽつんと「香料」

化粧水やクリームのボトルを裏返して、全成分表示を目で追っていくと、リストの終わりのほうに「香料」の2文字。

水、グリセリン、BG……と具体的な名前が並んでいたのに、そこだけ急にざっくりした言葉になっている。「香料って、成分の名前なの?」と、一度は引っかかった経験があるのではないでしょうか。

結論からいうと、「香料」は1つの成分の名前というより、香りをつける目的で使われる成分をまとめて呼ぶための言葉として使われているとされています。この記事では、なぜまとめて書けるのか、似た言葉の「無香料」は何を指すのか、そして棚の前で表示を読むときのポイントを整理します。どれが良い・悪いという話ではなく、表示の言葉が何を指しているかを知っておくための話です。

「香料」は、ひとまとめの表示

化粧品の全成分表示では、配合されている成分を1つずつ書くのが原則とされています。並び順のルールは 全成分表示の読み方の記事 で整理したとおりです。

ただし、香りをつける目的で使われる成分については、個別の名前を並べずに「香料」とまとめて表示してよい、とされています。ここが最初のポイントです。

そして、製品の香りは、1つの成分でつくられることは少なく、いくつもの成分を調合してつくられることが多い、と説明されます。つまり「香料」の2文字の中身は、何種類もの成分の組み合わせになっていることがある、ということです。

「1語なのに、中身は複数」。表示のこの構造を知っておくだけで、裏面の読み方は少し変わります。

なぜ、まとめて書いてよいのか

「全部書くルールなのに、香料だけ例外なのはなぜ?」と思うかもしれません。

背景として語られることが多いのは、香りの調合がメーカーごとの工夫にあたる部分だから、という説明です。どの成分をどう組み合わせて香りをつくるかは、その製品の個性そのものであり、内訳を1つずつ公開しなくてよい扱いになっている、といわれています。

この扱いは、「無添加」の記事「アルコールフリー」の記事 で見てきた「表示だけでは中身が分からない」という構造と、少し似ています。「香料」と書いてあれば、香りをつける成分が入っていることは分かる。でも、その中身が何かまでは、ラベルからは分からないのがふつうです。

内訳が気になるときは、メーカーの公式サイトや問い合わせ窓口で案内している場合があります。「表示からは分からない」と「調べようがない」は別の話なので、気になる製品があれば確かめてみてください。

なお、「薬用」と書かれた医薬部外品は、化粧品とは表示のルールが別とされています。成分の書き方が化粧品と異なることもあるため、ここまでの話は「化粧品の場合」として読んでください。

「無香料」は、においがしないという意味ではない

「香料」と対になる言葉として、パッケージでよく見かけるのが「無香料」です。

「無香料」は一般に、香りをつけるための香料を配合していないことを指すとされています。ここで注意したいのは、「無香料=においがしない」ではない、という点です。

化粧品は、水や油、植物由来の成分など、いろいろな原料からできています。原料そのものに、もともとのにおいがあることは珍しくないといわれています。香料を加えていなくても、原料由来のにおいがすることはある、というわけです。

「無香料なのに、ふたを開けたら独特なにおいがした」という経験があるなら、それは表示の間違いではなく、原料のにおいだった可能性が高い、と考えておくと整理しやすいはずです。

逆に「香料あり」の製品にも、香りで原料のにおいを整える、使う時間を心地よくする、といった設計の考え方があるとされています。香料の有無は、それ自体が良し悪しの順位ではありません。

棚の前で確かめる、3つのこと

「香料」「無香料」の表示を見かけたら、次の3つを確かめてみてください。

  1. 全成分表示の中に「香料」があるかを探す — 表の「無香料」の文字だけでなく、裏面のリストを見ます。「香料」の2文字があれば、香りをつける成分が入っている、と読めます
  2. 「香料」を1つの成分だと思わない — 中身は何種類もの成分の組み合わせになることがあります。内訳はラベルからは分からないのがふつうで、気になるときはメーカーの案内で確認できることがあります
  3. 「無香料」を「においがしない」と読まない — 香りづけの香料が入っていない、という意味で使われることが一般的です。原料由来のにおいがすることはあります

そのうえで、香料あり・なしのどちらが自分に合うかは、表示だけでは決まりません。使ってみて、自分がどう感じたか、その時期の肌の記録がどう並んでいるか——確かめられるのは、自分の記録だけです。

なお、使っていて肌に違和感が続く場合は、自己判断で使い続けず、皮膚科などの専門家に相談してください。

確かめたことは、覚えておかなくていい

裏面を読んで「これは香料入り」「こっちは無香料」と確かめても、使い切って捨てたボトルの表示は、もう読み返せません。数ヶ月後に「あのとき使っていた化粧水、香料はどうだったっけ」と思い出そうとしても、記憶はたいてい曖昧です。

nocci では、使っているコスメをアイテムとして登録して、「香料あり・9/22から」のようなメモを残しておけます。切り替えた日と同じ時期の肌コンディションの記録を並べて見返せるので、「あの1本に替えた頃、肌の記録はどう並んでいたか」を、記憶ではなく記録で確かめられます。nocci が成分や製品の良し悪しを判定するわけではなく、あなたの記録を見える化して返すのが役割です。判断するのは、記録を見たあなた自身です。

今日、手元のボトルを1本だけ裏返して、「香料」の2文字を探してみてください。見つけたことをメモする数タップが、次の1本を選ぶときの自分だけの手がかりになります。


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