サプリ、今日飲んだっけ? — 飲んだかどうか分からなくなる理由と、迷わないための「しるし」の残し方4つ
目次
ボトルを持ったまま、手が止まる
朝の支度の途中。キッチンでサプリのボトルを手に取って、ふたを開けかけたところで手が止まる。
「あれ、今日もう飲んだっけ?」
さっき飲んだ気もするし、それは昨日の記憶のような気もする。ボトルを振ってみても、1粒減ったかどうかは分かりません。
この記事では、飲んだかどうか分からなくなる理由と、迷わないための「しるし」の残し方を整理します。記憶力をきたえる話ではなく、思い出さなくても分かる状態にしておくための話です。
なぜ、毎日のことほど思い出せないのか
1年に1度のことは覚えているのに、毎日のことは思い出せない。不思議なようで、よくあることです。
毎日同じ場所で、同じ動作をくり返していると、昨日の記憶と今日の記憶がよく似てきます。似た記憶は区別しにくい、といわれます。「飲んだ場面」は思い浮かぶのに、それが今日なのか昨日なのかが決められないのは、そのためだとか。
もうひとつ、慣れた動作は、ほかのことを考えながらでも済ませられるとされます。朝の支度の途中、頭の中は今日の予定でいっぱい。手は動いていても、「飲んだ」という場面が残りにくくなります。
つまり、きちんと習慣になっている人ほど、迷いやすいということです。意志や記憶力の問題ではありません。
「思い出す」をやめて、「しるし」を残す
思い出せないものを、思い出そうとしても解決しません。向きを変えて、飲んだ直後に、頭の外に「しるし」を残しておく。あとはそれを見るだけにします。
しるしを選ぶときの目安は3つです。
- 飲んだその場で残せる — 別の部屋まで行く必要があると、続きません。
- あとから見て、今日の分だと分かる — 昨日のしるしと見分けがつくこと。
- 種類や回数が増えても使える — 朝と夜、2種類以上でも混ざらないこと。
しるしの残し方、4つ
| 方法 | 分かること | 弱いところ |
|---|---|---|
| ボトルの向きを変える | 今日飲んだかどうか | 元に戻し忘れると、翌日ずれる。朝と夜の2回には向かない |
| 曜日つきのピルケース | 今日の分が残っているか | 週に1度、詰める手間がある。種類が多いとかさばる |
| カレンダーや手帳に丸をつける | 飲んだ日の一覧 | 家に置いてあると、外では確かめられない |
| 記録アプリに残す | 飲んだ日と、朝・昼・夕・夜のどこで飲んだか | 飲むたびに入力のひと手間がある |
1種類を1日1回なら、ボトルの向きで足ります。飲んだらボトルを逆さに置く、寝る前に元に戻す、というやり方です。
2種類以上、あるいは朝と夜に分けて飲んでいるなら、ピルケースか記録のほうが混ざりません。旅行や出張のときのピルケースの使い方は、旅行中の持ち運びの記事 で整理しています。
どれが正解ということはありません。いちばん手間が少なくて、自分の飲み方に足りるものを1つ選べば十分です。
通知だけでは、「飲んだか」は残らない
スマホのアラームや通知を使っている人も多いと思います。通知は「飲む時間だ」と気づくきっかけとして、よく働きます。
ただ、通知が教えてくれるのは「時間になったこと」までです。通知を見て「あとで飲もう」と思い、そのまま出かけてしまった日も、通知は同じように鳴っています。
夕方になって「今日飲んだっけ」と迷ったとき、通知の履歴を見ても答えは出ません。きっかけ(通知)と、しるし(飲んだ記録)は別のものとして、両方そろえておくと迷いにくくなります。
通知に向くアプリと記録に向くアプリの違いは、サプリ管理アプリの選び方の記事 で4タイプに分けて整理しています。
それでも迷った日に、しておくこと
しるしを決めていても、つけ忘れる日はあります。迷った日にしておくことを3つ挙げます。
- 分からなかった日は、分からないまま残す — あとから「たぶん飲んだ」で埋めると、記録そのものがあてにならなくなります。空欄は空欄のままにしておきます。
- もう1回飲むかどうかは、製品の表示を確かめる — サプリには1日の目安量が表示されています。この記事では、追加で飲むかどうかは決めません。気になる場合は、薬剤師やメーカーの相談窓口に確認してください。
- 迷った場面をひとこと残す — 「朝、出かける直前」「夜、お風呂のあと」など。同じ場面で何度も迷うなら、飲む場所やしるしの置き場所を見直す材料になります。
なお、処方薬や市販薬はこの記事の対象ではありません。飲んだかどうか分からなくなったときは、医師・薬剤師の指示に従ってください。
飲む時間そのものを組み直したい場合は、サプリの飲み分け実践ガイド の生活パターン別スケジュールが参考になります。
nocciで、飲んだ日をあとから確かめる
nocci では、サプリをアイテムとして登録し、アイテムごとに通知の時刻を入れられます。時刻は15分きざみで、1つのアイテムに4件まで。通知を受け取るには、設定のページで通知を許可しておく必要があります。iPhone の場合は、ホーム画面に追加したアプリから開いたときに届きます。
飲んだあとは、今日のページでそのサプリと、朝・昼・夕・夜のどれかを選んで保存します。通知が届いただけでは記録は付きません。きっかけとしるしを、分けて持つ作りです。
サプリをピン留め(⭐)しておくと、レポートのページの「サプリ習慣」に、7日のうち何日飲めたかと、飲めなかった日がそのまま並びます。記録を始めてまもないうちは、日数が7日より少なく出ます。保存しなかった日は、実際には飲んでいても「飲めなかった日」に入るので、しるしを残すことが前提です。
ここに出るのは飲んだ日の記録で、サプリの働きを判定するものではありません。
明日の朝、ボトルを手に取って迷ったら、まずは向きを変えるところから。迷う回数が減ってきたら、それがあなたに合ったしるしです。
関連記事: